夢は

夢はあの頃の二人に出逢い還せる場所

茨の道と知りながら
傷だらけになるのを百も承知で
武器も持たずに君は旅立った

最期の笑顔に刺さった拭えない光

決して振り返らない背中を追い掛けた

引き止めたかったわけじゃない
一人抱えて歩ける自信がなかった

二人の取り戻せない幸福な記憶を

今日も切り拓き戦い続ける君を浮かべ
私は全て忘れたフリをしながら

夢の中なら許されるだろう
…許されるのなら夢の中で生きたい
幸福な悪夢に今宵も飲み込まれる

夢は 夢は 夢は これは夢なのか

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