醒めた瞳に

泪なんて枯れたわよ、と
彼女は震えた声で気取っていた

水を飲まないのは何故なのか
言葉なんてロクに交わさずに
貪り合って、埋まらない何かを模索
君も僕も本当は知ってんだ

お互いじゃ瞬間さえも虚しいってな
嘘ではない、愛しさもあるけれど
心を掻き乱す程、委ねられはしない

だから乱れて乱れて咲き乱れて
泣きながら笑って快楽を慈しむ

ねぇ何処に行くんだろう
取り残された様な突き放した様な
やるせない疼きがお互いを苦しめて

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