End

そもそも出逢った瞬間に終わってしまったんだ
あの日は決して始まりの日なんかではなかった

あの頃はよく考えて狂いそうだった
未だに駆られるやるせなさも消えてはいない

恋を愛に育てられなかったのかな、とか
愛し合っても恋をしてはいけない定めだった、とか

頭も心も何度も破裂する程に考え倒した

苦しかったのに、
寂しかったのに、
悔しかったのに、
憎らしかったのに、
いつも泣いてばかりいたのに、

それでもその存在を丸ごと好きだったから

終わりが来るのを二人は予感していたから
始まらせずに、始まってしまった悲劇を…

いつか笑って人生の醍醐味と言えるのかしら

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