My First Love

あなたが私を見つけてくれた日

視線が重なった瞬間の尋常じゃない程の胸の高鳴り

初めて人に堕ちる感覚を知った夜

一つ一つ交わす言葉全てを記憶しては
何度も会えない時間に再生した

愛しくて恋しくて世界は色を変え、私達は想い合えた奇跡に感謝していた…
が、すぐに状況は一変する時を迎えた

あなたはその才能ゆえに時代の犠牲になり、病み、苦しみ、足掻く事も従う事も出来ず、あなたは音を無くし戦っていた、戦うしか選択肢がなかった
愛する島を離れ、汚れた都会で大人達に染まれず意志を潜め魂を痛めていた

幼すぎて無知すぎた私の精一杯の愛情は独りよがりであなたの負担になった
支えたいと思う程に空回りし、すれ違って、不可抗力の哀しみの中、
私達は終わらざるを得なかった

それから彼の人生の脚光も加速も落胆も遠くから見守っては複雑だった

時々生存確認だけはしあったけど、
もう2人は元の形には戻れなかった

まさかこんな日が来るなんてね…
でも嬉しいの、変だよね
私達は辿り着けなかった幸せを素敵な女性と見つけたのね
喜べないわけがない、でも泣いてるの

17歳だった私に言ったね
お前、あと2、3年したら凄い良い女になるさぁって
もう5年経ったよ、それ以上経ったよ
あなたと誰かの幸せを祝える大人の私になれたよ

ねぇ、おめでとう
あのね、心から大好きだったよ
あなたへの恋心は私の青春の全て
あの島で広い海と果てしない空と輝く太陽と真っ直ぐなあなたに恋を覚えた
どうかずっと笑っていて欲しい
あなたを選んだ彼女はきっと素敵な人
2人の愛が永久に続けと祈りながら
私はまた少し泣いている

下手くそだった初恋が懐かしくて
幼かった2人はもう何処にもいなくて

ありがとう、いつもいつまでも
初めて女として男性を愛せた相手があなただったこと、誇りに思う

生涯にたった一つの初恋

前に進もう、明日は見えなくてもひたすら前に前に、きっと陽は昇るから
あなたが教えてくれた事を思い出して
私もまたいつか人を愛したい


さよなら、いつまでも幸せでいて…











「俺はあと10年は結婚出来ないから」
君のその一言に、私はまた泣いた
初恋を越えた唯一無二の存在
しばらくは泣いちゃう私を笑ってね
ばーかちゃんと喜べよって叱ってね
なんだかんだ君にいつも救われる
君がいてくれて本当に良かった

M's tail

in side my soul...

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