幻夢
もう一度はみれなかった
眼を閉じても叶わなかった
目覚めたら頬には涙が溢れていた
夢だと分かる夢ならいい
現実か見境いがつかない夢の残酷さ
でも幸せかもしれない
あんなにも長い時間を過ごせた
例え夢の中でも
私も君もあの頃の様に笑っていた
凄く凄く満たされていた
このままずっと抱き締めていて…
夢から醒めた私は幻を抱き締めた
もう君はいない
いや、もういなかった
事実と今を受け止めて、私
夏の空に君の横顔を浮かべて
訳も無く走った
会いたい
幻でも、いいから…
そんな願いを必死に塞いで仰ぐ
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